上質な淑女の装い「ベル・モード」の帽子

ベル・モード
読みがな べるもーど
創業 昭和二年(1927年)
所在地 東京都中央区銀座

 

 

 

 

皇室に数百点もの帽子をお納めしてきたというベル・モードは、
昭和二年、井筒光康氏が麹町に店を起こしたことに始まります。

 

井筒氏は百年ほど続く染織業の「信濃屋」に生まれましたが、
15歳のころから単身上京し、婦人帽子の製造・販売を学びました。
更にパリへと渡り、アカデミー・モード・パリや
エコールド・ピジェで婦人帽子のデザインや製造を学んでいきます。

 

「もう日本へ帰ってもだれにも負けない」そんな自信を持ちつつも、
この上アメリカでも婦人帽子の製造から販売システムを視察し、
最新の製帽機械や材料を購入。
ついに帰国した麹町で、店を開きました。

 

その当時、日本は不景気の真っただ中でしたが、
開店から三年後には、
店の前に自動車や馬車の列ができるほどの人気店へと成長します。

 

そして早くも昭和十年ころには、宮内省の御用を承る事となり、
香淳皇后陛下をはじめとして
秩父宮、高松宮、三笠宮など宮家にも帽子をお納めしていきました。

 

また、今上天皇陛下・美智子皇后陛下のご成婚の折には、
ウエディングハットなど約20点の帽子もお納めしていますし、
現在でも秋篠宮紀子さまなどがベル・モードの帽子をご愛用です。

 

また、日本での洋装の普及に伴い、
限られた特権階級だけではなく広い大衆へ向けた大量生産も進め、
デパートへの納品も行うようになりました。
今ではベル・モードの帽子をネットで買うこともでき、
日常使いからフォーマルまで、ワンランク上のオシャレを楽しむことが出来ますね。

 

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ベル・モード
読みがな べるもーど
創業 昭和二年(1927年)
所在地 東京都中央区銀座

 

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